2012年3月20日火曜日

三国志の軍師で諸葛孔明なのか諸葛亮孔明なのかどっちなのか教えていただけません...

三国志の軍師で諸葛孔明なのか諸葛亮孔明なのかどっちなのか教えていただけませんか???







諸葛亮孔明でも諸葛亮でも諸葛孔明でも正しいです。

諸葛は姓、亮は名、孔明は字(あざな)と言います。



古い時代の中国では、相手の名を呼ぶのは失礼とされており、字(あざな)という日常生活用の名前をつけていました。

普通は「諸葛亮、字は孔明」と分けるものですが、文書においては姓、名、字を併記する例もあり、「諸葛亮孔明」と書いても正しいです。

例えば晋の『華陽国志』という書に「太子中庶子陳寿承祚」「漢中太守李宓元豊」等の記述が有ります。

前者は陳が姓、寿は名、承祚は字です。

後者は李が姓、宓は名、元豊は字です。

また、三国時代魏の皇帝曹丕が書いた『典略』にも「魯国孔融文挙」「広陵陳琳孔璋」等という記述が有ります。

それぞれ、姓は孔、名は融、字は文挙と姓は陳、名は琳、字は孔璋になります。

どれも姓、名、字を併記している例です。



但し、当時の人が会話の中で姓と名と字を並べて呼ぶことは無かったと思われます。

(侮蔑の意を込める等、特殊な場合は有ったかもしれません)

例えば劉備玄徳が諸葛亮孔明を呼ぶ時は「諸葛亮」や「諸葛亮孔明」ではなく「孔明」と呼んでいたはずです。

同じく、関羽や張飛を呼ぶ時は「雲長」「翼徳」を使います。

もしドラマや小説、マンガの中で劉備が「関羽、ちょっと来てくれ」等と言っていたら明らかに間違いです。

正しくは「雲長、ちょっと来てくれ」になります。

(但し日本には字の習慣が無いので、知っていて敢えて間違えた使い方をしている場合もあると思います)





補足です。

azarashikun1230さん

すみません、回答内容がダブってました。

私、一つの回答を書くのが遅いので・・・。

『華陽国志』は「巻十一 後賢志」です。

漢代は姓、名、字を併記することで尊敬を表した、という説もあるようです。

http://baike.baidu.com/view/193060.htm

に「在古代名和字連起来称呼,也是為了表示尊敬」とあります。








kanshinshunjyuさんのお答えで基本的には正しいですが一応『文選』の曹丕「典論」論文編にて

今之文人、魯国孔融文挙、広陵陳琳孔璋、山陽王粲仲宣、北海徐幹偉長、陳留阮瑀元瑜、

汝南応瑒徳璉、東平劉楨公幹、斯七子者、於学無所遺、於辞無所仮。

という表記があり『姓+名+字』つまり諸葛亮孔明のように表記している場合もあります



だから完全に間違いだと言う気はありませんが普通は『姓+名』 『姓+字』というのが一般的です

人の名を呼ぶときは字(孔明)だけか『姓+字』(諸葛孔明)となり名(亮)は諱といい基本的に呼びかけるのに使いません

あとは呼びかけるときは役職で呼ぶ場合もあります



追記 訳すと『現代の文人では、魯国の孔融文挙、広陵の陳琳孔璋、山陽の王粲仲宣、北海の徐幹偉長、陳留の阮瑀元瑜、汝南の応瑒徳璉、東平の劉楨公幹、この七名の学者たちは、学問においては学んでいないことはなく、文章においてはおかしな箇所(贋物のような箇所)がありません』

となりここに挙がっている孔融文挙を例にすると孔が『姓』 融が『名』 文挙が『字』です



jiitanio様>『華陽国志』にもありましたか… 今度見てみます ご教授いただきありがとうございます 確かに上記の内容は建安七子を讃える内容ですから尊敬を表したとしても辻褄が合いますね それとざっと読みましたがこのご紹介いただいたページは面白いですね ちょっと読ませていただきます



補足 どうやら質問者様を迷わせてしまったみたいですね 基本的に諸葛孔明や諸葛亮と表記するのが一般的だと思えば良いと思います 私やjiitanio様が挙げたのは要はこういう例外もあるので一概に使われ方として間違いであるとするのはどうでしょうという意味で書いたのです







お二方への補足的に書きますが、諱(いみな)と字(あざな)はどちらも個人を指すファーストネームですので一緒には読みません。

ですので



諸葛亮

諸葛孔明



このどちらかで呼ぶことになります。つまり「諸葛亮孔明」は誤りです。



ではなぜ「劉備玄徳」や「曹操孟徳」「諸葛亮孔明」などと呼ぶのか。

これは意味を良く分かっていなかった昔の日本人が、日本風の二字姓、二字名のように「劉備+玄徳」などと誤ったものと思われます。







同じ人です^^

「孔明」が字(あざな)、「亮」が諱(いみな)です。(諸葛は姓です)

諱は軽々しく使うことのできない名前なので、特定の目上の人が呼びかけるときだけに使われます。

他の人が呼びかけるときには字をつかいました。



劉備・劉玄徳も同じ、備が諱、玄徳が字です。





正式名は?と言われたら 「諸葛亮、字は孔明」です。

史実としたら…字と諱を同時に使われることはないんじゃないかと思います。

文書の中では「諸葛亮孔明」と書かれることはあります。

正しい、正しくないの判断は私には無理です。

お役に立てませんで…







諸葛が姓

亮が名

孔明は字

当時は、名を呼ぶのは無礼にあたり

字で呼んでいたらしいです。

上記の質問のだと

諸葛亮・孔明が正しいですね。

0 件のコメント:

コメントを投稿