三国志は韓国でも日本みたいに人気あるのですか?
『三国志演義』の韓国伝来は明確ではありませんが、
高麗時代に中国語の教科書である「老吃大」という本に
「三国志平話」を購入する場面が見られます。
1569年の「朝鮮王朝実録」に、
王が家臣に出典を問うた際に
「三国演義」出典だと答える場面があります。
16世紀初頭には伝わったものと思います。
その後、
文化全般に大きな影響を及ぼし、
大衆的な人気を博してきたといわれています。
本格的な学術研究は未だ充分になされていないのが現状らしいです。
「チャングム」というテレビドラマがありますが、
三国演義のエピソードを倣った場面がいくつか出てきます。
「蒼天已死、黄天当立」に倣って暗号化して意思を伝える場面。
暗号を解読したとしてもこの故事を知らなければ意味は通じません。
僅か8歳の女の子が「鶏肋」の説明をする場面。
何の料理を作るかを
「頭否頭、衣否衣、人否人」と言う命題がでる場面がありますが、
正解は饅頭ですが、
饅頭は諸葛亮が南征から帰る時に荒れた濾水を鎮めるために作ったとされます。
もちろんドラマですし脚本ありきですが、
演義のエピソードを物語りに盛り込み、
彼女の聡明さを表すということは、
視聴者もその逸話が何を示すかが判っているということで、
大衆化しているということではないでしょうか?
逆に、日本のテレビドラマで「鶏肋」をストーリーに組み込んでも、
普通の視聴者は恐らく読み方も、もちろん意味も判らないので、
脚本の段階でカットされるかも知れませんね。
曹操を主人公とした漫画「蒼天航路」の原作者
「李學仁」(亡くなられたそうですが)も韓国の方ですね。
韓国の国民的作家といわれる、
鄭飛石さんが書かれた、「小説三国志」は結構面白いです。
現代は、こういうご時世ですし、
漫画やゲームが日本から韓国へ輸出され、
私はゲームをしないので疎いですが、
韓国版の三国志ゲームもあると聞いた覚えもあります。
発祥の中国と、この日本に挟まれてるわけですから、
日本並みの人気や知名度はあるのではないでしょうか。
ついでに、
三国時代、呉の勢力下にあったベトナムではどうかというと、
ベトナムの仏教には道教の要素が混じり込んでおり、
道教の神様の像が仏寺にまつられているそうです。
道教の最高神の玉皇や、関羽の像が仏寺にまつられるのは、
ベトナムではありふれた現象らしいです。
嬴楼=ルイラウ(ハノイ市郊外)を居城としていた士燮を祀った祠があります。
中国語では士王祠といいます。
(士燮(ししょう)137年?~ 226年孫権に仕える。演義には未登場)
ベトナムでは士燮は教科書にも載っており、皆が知っているそうです。
士燮がベトナムに文字を伝え学問を奨励したそうですし、
大門の対聯にも士燮統治の偉業について記されているそうです。
関帝廟も1872年にホーチミン市に建てられたものが残っています。
関羽の愛馬赤兎馬の木像もあるそうです。
三国志も普通に読まれているようですね。
最初、聞いたときはホントか?と耳を疑いましたが韓国では「三国志」を中国の話と思ってる人はほとんどいなくて韓国の話だと思ってるみたいです。(朝鮮日報などにもそんな主旨の記事がありました)
まあ中国は朝鮮が支配してたとかすべての文化は韓国起源とか妄想を本気で論文にするような人たちなのでそんなこともあるのか・・・と思ってしまいました。
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