三国志ファンの方に質問です．蜀の武将に魏延という人がいたじゃないですか．なぜ...

三国志ファンの方に質問です．蜀の武将に魏延という人がいたじゃないですか．なぜ彼は，五虎大将の一人になれなかったんだと思いますか？皆さんの考えを教えて下さい．

五虎大将というのは小説『三国志演義』に出てくる、オリジナルの称号です。

関羽張飛趙雲は劉備の苦労時代からの三傑ですし、異論はないでしょう。

馬超はもともと外様の大名筋ですから、格に配慮した人事でしょう。

張飛と互角の武勇を持っており、羌族に強い影響力をもちます。

黄忠は魏延とほぼ同格の猛将ですが、定軍山で敵大将夏侯淵を斬るという大手柄をやってのけています。

上記メンバーに比較すると魏延がこの中に入らないのは、ちょっとしょうがないところではないでしょうかね。

経験、格、人事的配慮、武勲の点において魏延はどうしても一歩譲るのですね。実力はもちろんおさおさ劣らないでしょう。





なお、史実では劉備が漢中王についた際に、

前後左右将軍を任命し、それぞれ関羽黄忠馬超張飛が選ばれており、趙雲はこれに入っていません。



魏延はちょうど前後してこのとき督漢中・鎮遠将軍・漢中太守に選ばれています。

（つまり対魏最前線の総司令になったわけで、これはある意味では張飛や趙雲などを超える待遇ともいえます）







なお、他の回答の中に、



>>また、「演義」とあるように、「義を広めよう」とする小説の中で、魏延の最期というのはその目的に沿わなかったのでしょう。



とありますが、「演義」という言葉の中には「正義や忠義の心を広めよう」という意味はありません。

「物事のことわりやあらまし（義）を、筋道だてて分かりやすく説き明かす（演）」といった程度の意味です。

正義忠義義理の義ではなく、「定義」「語義」「意義」の義です。

五虎大将軍が史実で無いので、全てお話の中でのことですが、思うところを以下に述べます。

①五虎大将軍にすると発言力が増し、政治運営が困難になる。楊儀との確執でも判るように彼は人と相容れない性格である。

②五虎大将軍にすると驕ってしまい、労を惜しむ可能性がある。大将軍にせず、漢中を任せることで、彼に励みを与えることになる。

③五虎大将軍の出身を見ると劉備配下のグループバランスをよく考えられています。黄忠（荊州閥)、馬超(西涼・漢中閥)、趙雲(公孫瓚・袁紹閥)、関・張(琢郡・徐州閥）など、劉備について蜀に来た人達が、アウエー感覚に陥らないように、それぞれのトップを愛護し、それを五虎大将軍の形に見せて、安心させる。(君達のことを忘れていないよ～。大切に思っているからね～。)ここに魏延(荊州閥)を入れると荊州閥偏重と看做されかねない。部下掌握上良くない。

等の理由が考えられます。

他の方が答えておられるように、降伏ではなく裏切りの過去がいろんな本の作者から嫌われているのでしょう。

「見切りをつけ、自分から君主から離れる」というのと、「状況により君主を殺害してまで裏切る可能性」があるイメージをその後もぬぐい切れなかったからでしょうね。



戦は博打的要素も意外と強い側面があります。

じっくり大敗しない考え方で動く諸葛亮の命令に、魏延がこころよく従わずに、勝手に行動をした回数が他の将よりも目に付いたのでしょう。

個人的にソリが合わなかったのをうまく創作したのかな？と。

他の回答者様が仰るとおり、五虎大将軍の称号は三国志演義で作られた架空の称号です。



その理由を考えますに、『正史三国志蜀書』では五虎大将軍の関羽・張飛・馬超・黄忠・趙雲の５名は同じ伝に収録されています。

伝の位置も劉備配下の武将では諸葛亮の次であり、かなり前の方に書かれています。

恐らく、三国志演義の作者羅漢中はこれを見て五虎大将軍の称号を思いついたのでしょう。



一方、魏延は楊儀や李厳、劉封など、功績を挙げていながら自らの失敗で哀れな最期を遂げた人達と同じ伝に入れられています。



また、「演義」とあるように、「義を広めよう」とする小説の中で、魏延の最期というのはその目的に沿わなかったのでしょう。

五虎将というのは三国志をもとにした三国志演義に出てくる呼称です。

正史の三国志では五人が一つの巻にまとめられていることや

趙雲以外は前後左右将軍で別格であり、趙雲も位は低いけれど逸話も多く漢中攻略でも活躍しています。

五虎将は漢中征服して漢中王になるのあたりの話なことを考えれば

物語的には漢中太守として大抜擢が初登場的な魏延を入れるのは難しいと思います。

将として劣っているわけでもなく次世代のエース格なのは間違いないと思いますが

五虎大将と言うのは三国時代を舞台とした「三国志演義」と言う物語の中の称号と言うのが前提なのですが、この「三国志演義」の中で、五虎大将に選ばれた関羽・張飛・趙雲・馬超・黄忠の五人は、超人的な強さを持っている武将となっているので、「普通」の猛将である魏延はなじまない、と言うのが一つ。

また、五虎大将は劉備と蜀に忠誠を貫き通した人材と言うのもありますので、諸葛亮の死去後、自立を図って蜀に叛乱を起して誅殺された魏延では、より五虎大将には適さない、と言うのが理由ではないでしょうか。

作者が嫌ってたからかとｗｗｗ



まぁ、五虎大将自体が創作だし、

目立つ趙雲、馬超、黄忠のほうが、

人気があったからじゃない？



正史だと、結構有能な将軍だったのにねぇ・・・

孔明に嫌われていたからではないでしょうか。

当時仕えていた君主韓玄を斬り、降伏したため、いずれ裏切ると思われていたようです。

また、容姿が醜かったからとも言われています。



当時（日本でもそうでしたが）裏切ることが珍しい時代ではありませんでしたが、

ただ降伏するのではなく、君主を斬ったことが影響しているのではないでしょうか。