関羽について
三国志の関羽雲長の顔が赤いのはなぜですか?
日焼けではないと思いますが、何か意味があるのですか?
教えてください。
道教における元帥神時代の配置とも関係していると思われます。
元帥神とは天界の王である
玉皇上帝直属の配下であり
四大元帥とも呼ばれます。
この中で関羽は南方を支配する神なので
五行思想において南は火であり、色は赤なので
赤面の神として定着しました。
関羽は火神としての神格も持ち合わせているの
ここからも関係していると思われます。
三国志演義は関羽が既に神になっていた後に
成立した話であるため、このように神となった後の設定も
そのまま物語上に引き継がれたとも推察したします。
伝説では故郷の悪徳代官を切って逃亡生活を送っていた時、聖母廟の泉で顔を洗ったところ、みるみるうちに顔が朱く染まりそのおかげで人相が変わって追っ手から逃れられたと言うエピソードがあります。
嘘いつわりのない心、ありのままの心を「赤心」もしくは「丹(=赤と同じ意味)心」といいます。三国志演義の中の関羽は、主君であり、義兄でもある劉備に、絶対の忠誠を誓い、そのちかいのままに忠誠無比の生涯を貫いたと描写されています。あまりの主君を思う誠実な心に、顔(だけなく体までです、本来は体も真っ赤なんです)が赤心に染まってしまったんだということになっています。
京劇の中では、男性キャラクターを「生」といいます。例えば「小生」と言った場合、若い2枚目キャラ一般のことさします。だいたい主役級なので、一人しかいなので、劇中に「小生」と言えば、だれのことを言っているのかすぐに分かるのです。でも、演目が違えば主役は変わるので、これは周瑜を指すときもあれば、諸葛亮を指しているときもあるのです。
しかし、「紅生」と言った場合は、関羽のことです。これは固有名詞なのです。それだけ、忠臣の象徴としての位置づけがされているのが関羽なんです。
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