三国志について疑問があります。関羽や呂布などの猛将は近接戦闘では勝てる気がしませんが、
遠くから大量の矢の雨を降らせたら(火矢や毒矢)いくら彼等でも捌ききれず討ち取れそうな気がするんですが、こんな考えは甘いのでしょうか?
矢の射程距離をご存知でしょうか。
最大到達距離にしても、せいぜい100メートルです。
おまけに弓兵、弩兵は防御力が低くて最前線に置くわけには行きませんから、10メートル~20メートルは最前線より後ろでしょう。
ならば将は歩兵や弓兵を100メートルも厚くした後ろに本陣を構えれば、基本的に矢の心配をする必要はないわけです。
まあ、普通に考えれば弓兵にしたところで味方歩兵は厚いほうが安心できるわけですから、最前線で戦う歩兵を後方から支援して「敵歩兵の最前線を狙う」のが常道だとおもいますがいかがでしょうか。
中国の大平原で歩兵部隊を弓の射程以上の厚みにすることは、数万の動員力を持ってすれば容易なことではないでしょうか。
現実問題としてはあのクラスの将が最前線で戦う、と言う
ケースはあまりありません。役職が部隊長クラスで僅かの
兵を率いていた時期ぐらいではないでしょうか。
統率する兵の数が増えれば増えるほど指揮するポジション
は軍の中でも後ろ(真ん中)の方になっていきます。そこで
矢が当たるなどするのは余程戦術的に失敗して大敗北を
喫した場合か、不運な流れ矢が当たるかしかありません。
そう言う意味で大軍を統率する武将を矢で狙い撃ち、と
言うのは非現実的なお話、と言う事ですね。
関羽などが最前線で大活躍、と言うのもあくまでも三国志
演義のお話の中での出来事で実際は後方で指揮、と言う
スタイルだったと考えられます。
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