三国志関羽は孔明と並んで人気の英雄で死後中国では、武神・忠義の神と祀られやがて庶民には商業神・財神へと崇められやがて関羽信仰が中国本土から東南アジア(主に華僑)までに至る歴史がありますが、わが国にも
影響があるみたいで、大福帳や算盤なども関羽が考え出したモノと何かの本で知った覚えがありますが、本当ですか?
関羽が商売の神になったのは、一種のシャレです。
どうも、日本人は必要以上に、深刻に考えてるような気がします。
「関羽は敵軍から単騎で帰ってくるほど、義理堅いから、商売の約束を守るだろうという・・・」と、台湾出身の作家、陳舜臣も”苦笑交じり”に語っています。
そもそも関羽が「義理堅い、約束を守る人物」と認識されたのは明代も中期になってから。つまり小説「三国演義」が一般にもよく読まれるようになってからですから。
だいたいそれ以前の中国では、関羽はさほど人気のある武将ではなかった。
”庶民派”の張飛のほうが人気で、「演義の著者といわれる」羅漢中が、張飛人気に対抗する「士大夫的インテリ」の代表格として、関羽の地位を引き上げたのです。
だから今でも、中国人が関羽をそれほど熱心に信仰しているわけではない。「あれば、多少は御利益あるだろう」という程度です。
関羽は山西の出身ですが、山東で彼の「五関突破」の舞台劇をやろうとしたら、「なんで関羽だ!?あいつは山西人だろう!ここは山東なんだから、秦叔宝をやれ!」とブーイングが上がり、ストーリーが変更された・・・というエピソード(20世紀初頭の話だそうです)があるくらいですから。
日本人は長い中国の歴史のうち「三国志」しか知らないし、中華街に関帝廟があったりする上、関羽は日本人好みのタイプの人物なので、実際以上に考えすぎです。
明以前においても、関羽は張飛と並び「一騎当千の猛将」と言う意識しかありませんでした。
「三国志」以降の正史にたまに、そういう表現も出てきます。
中国の人にとって、関羽が「義理堅い、神格化した武将」と言うイメージは歴史が浅い、ということですね。
嘘でしょう。商売の神になったのが先だと思います。
中国人の商売は現在でも信用面がすごいことになっています(物を先に送ると金を払わないので
金を先にとらないと商売にならない等)。
関羽のような侠気に富む人物は諾といえば死んでも実行しますし、その神像の前で誓った契約
はより重みを増すでしょう。そんなこんなで商売上良いのではないですかね。
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